もう一度、名前を呼んで。【完結】
「紫蛇って何?」
あたしが聞くと、あっちゃんが重たく口を開いた。
「簡単に言えばタチの悪い暴走族だ…
危険だ。この学校内なら俺たちと鳳狼が押さえてる。
だけど外にでたら何があるかわからない。」
「篤志っ!!藍那を怖がらせんなっ!!」
あっちゃんに向かって言うけいちゃん。
「けいちゃん、怖くないから。大丈夫。」
あたしは言う。
「気をつけるね。紫蛇っていう暴走族には!」
あたしはそれだけ言って理事長室を出た。