もう一度、名前を呼んで。【完結】
てかあたしの名前は金髪ねーちゃんじゃないし。
「ちょっと、着いて来てくれねぇ?」
あたしの思考を遮って男は喋る。
ニヤニヤした笑みを浮かべながら。
「嫌。誰が着いて行くか!」
あたしはゴツい男にタンカを切った。
ふふん。
とりあえず、再び歩き出す。
何か声かけてくるかな〜とは思いながら。
だけどかけられた言葉は予想外だった。
「ふざけんなよクソアマ。」
ここまでは大丈夫。
「気持ち悪ぃ髪だな。染めてんのか?」
バカにした、蔑むような声。
あたしはぷっちん。
ぶちギレた。