もう一度、名前を呼んで。【完結】
三日間、我慢してた涙がこの場所に来ると簡単に流れてしまった。
だけどあたしはそれ以上泣かないように頑張って、立ち上がってその公園を出た。
さすがにジャンプしても部屋の窓には届かないか……
あたしは部屋の窓に辿り着けなくて、しかたなく玄関から入ることにした。
ピンポン
チャイムを鳴らすと
「はい。」
とメイドさんが出て、あたしは
「藍那です。」
と言ってドアを開けてもらった。