もう一度、名前を呼んで。【完結】
この部屋には幹部だけじゃなく、下っ端の子たちもいる。
ゲームしたり、ケータイ触ってたり、思い思いのことをしてる。
「ゆーきっ!!
俺は反対だよ!女を守るなんて!!」
あたしが目の前にいるにも関わらず舜は悠唏に抗議していた。
「んなこと言うなって…」
悠唏も少し困った様子で。
「女なんかこの世から消えればいいのにっ!」
下唇をギュッと噛み締めながら舜が言った。
ズキン…
とあたしの心が小さな悲鳴を上げる。
“消えればいい”
その言葉は今だにあたしを締め付けるんだ。