もう一度、名前を呼んで。【完結】
キモい…コイツ。
頭が良さそうで…気持ち悪い。
「でもなぁ〜仕返しなんてもうどうでもいいかもしんねぇ。」
は?なにいってんだろう?
「ウチのやつボコすくらいだから、ゴッツい女想像してたんだけどよぉ…
まさかこんな美人だとは思わなかったぜ。
まぁ、瀧沢と同じ金髪ってのが気にくわねぇが…」
倉本は着実にあたしに近付く。
「触んないでね。気持ち悪いから。」
そう言うあたしにニヤァ…と笑いかけて、なおも近付いてくる倉本。
「気持ち悪い…ねぇ。
よくもまぁ、この状況でそんなことが言えるな…?」