もう一度、名前を呼んで。【完結】
途中で、龍毅に会う。
「悠唏っ!悪ぃ…」
唇を噛み締めて言う龍毅。
「…行くぞ。」
それだけ言って、5人で倉庫に乗り込んだ。
倉庫には、相当な数の紫蛇の面子が揃っていた。
正直、紫蛇は弱い族じゃない。
武器使ってくるし、中にはヤバいことやってる奴らもいる。
それでも一直線に奥の部屋に向かって突き進んだ。
ガッターーン!
重たいコンクリートのドアを蹴飛ばすと。
楽しんでいるような倉本の声。
暗くて藍那がいるのかどうか分からない。