もう一度、名前を呼んで。【完結】



“守りたい物のためだけに喧嘩しろ”




親父が、俺に言った言葉。


…守りたい物なんか、藍那だけ。



それ以来、いつか藍那は帰ってくる、と信じて疑わず…



…でも他人に流されて“鳳狼”に入った。



矛盾してるって思ったけど、今はそれで良かったと切実に思える。







「悠唏、どうしたの?」



不意に、舜が話しかけてきた。



「……いや、なんでもねぇ。」


俺は、藍那の顔を見た。




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