もう一度、名前を呼んで。【完結】



しばらくして俺以外の幹部はたまり場に戻った。


さすがにずっと幹部がいねぇのはマズイ。



じっと藍那の顔を眺めていると。



ガラガラガラガラ…


個室の病室の扉が開いた。




「藍那?」


入ってきたのは、藍那の親父さんの風斗さん。そのうしろには綾嘉さんもいる。




「悠唏か?」


背を向けていた俺に風斗さんの声がかかる。



「…こんばんは。」


振り返ってその顔見ると、額には汗が光っていた。





< 200 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop