もう一度、名前を呼んで。【完結】
一体あたしは、どれくらい眠っていたんだろう。
悠唏はずっと待っていてくれたんだろうか?
「ねぇ、あたしどれくらい眠っていたの?」
悠唏にそう尋ねると、目を逸らされた。
え……?なんで……?
「とりあえず…医者を呼ばねぇと。」
そう言って、ベッドの淵にあるボタンを押した。
すると間もなく、パタパタと音がしてお医者さんと看護師の人が病室に入って来た。
「ああ…目を覚まされたんですね…」
お医者さんは心底安心した、というようにため息をつく。
そして悠唏は部屋を出ていった。