もう一度、名前を呼んで。【完結】

あたしはその光景を笑いながら見ていた。




ふと、理流の後ろでもじもじしていた舜くんと目が合う。


すると舜くんは口をバッと開いて―





「おっ…お前痩せてブサイクになったんじゃねぇのっ！！！」



そんなことを言った舜くんはあたしの目を見ない。





「…ふふっ。」


あたしはつい、笑いがこぼれる。



「もともとだもん。」



そう。

ブサイクなことなんて自分がよく分かってる。

だから傷ついたりしないもんね〜。



「なっ………！」


舜くんは口をパクパクさせながら、言いたいことが分からなくなったみたいだ。


カワイイ。







「はいはい。舜は、思ってないことばっかり言ってちゃダメだよ〜。

藍那ちゃん、調子はどう？」




あ、僚だ！。