もう一度、名前を呼んで。【完結】
「僚も来てくれたんだね。」
あたしが笑うと
「うん。」
と言って僚もあたしと同じ顔で、笑った。
「みんな制服だね?」
「あ〜、学校サボってきたからな〜。」
理流が照れ臭そうに頭を掻きながら言う。
「サボっちゃダメじゃん。」
「おいおい。俺達はいっつも授業なんか受けてねぇんだから今更だろ?」
真っ赤な髪をいじる龍毅。
確かに、とあたしは答えた。
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そんな感じて、しばらく談笑してた。
あたしも、あははって笑ってた。
うん。
笑ってた。…つもり。
―――――
「じゃあ、俺達は倉庫にも行かなきゃだし、もう帰ろうかな。」
僚がそう言いながら立ち上がると、悠唏以外のみんなも立ち上がった。
「じゃあね、藍那ちゃん。」
「また明日くるからな?」
「じゃあ龍毅様を待ってろよ〜」
「…っ。ちゃんと太れよ!!」
みんな、優しいね。
四人は、帰って行った。