もう一度、名前を呼んで。【完結】
「まあまあ、昂太。
藍那ちゃんは、ホスクラが何かが分からないんだよな?」
モモって、あたしのことよく気付いてくれる。
何も言わなくても。
「うん、わかんない。ホスクラって、何?」
「はあああ!?藍那、ホスクラ分からんの!?「
…昂太、絶対あたしを馬鹿にしてる。
「ええか?ホスクラってゆーのはな…
ホストクラブの略やで!!」
ホストクラブ……
もてなしてくれるの?
主人が?
そんなクラブ?
「まあ簡単に説明するとやな…。
イケメンね男が女の子を楽しませるっちゅーことや。」
ふーん。
なるほどね。
本当はよくわかんないけど。
「まあ藍那は女の子やから、裏でメシでも作っといてぇな。」