もう一度、名前を呼んで。【完結】



悠唏side




「あ〜だりぃ……」


今日は久しぶりに晴れて、屋上に来た。



この季節はソファも置かれていないため、コンクリートに直に座り込む。



その中で、スーツを着た龍毅が大きなあくびをしながら寝転がった。



「ヒマだ〜っ!」


叫んでいるのも龍毅。



他の全員は心なしかぐったりしている。



…一応、覚悟はしていたものの。

やっぱり文化祭は地獄だ。



普段はいない女達が、学校に押し寄せる。



そして鳳狼のブランド目当てのヤツが絡んでくる。




だから、幹部が一人で歩くのはある意味危険。






< 258 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop