もう一度、名前を呼んで。【完結】
今は昼過ぎ。
俺もヒマ。
藍那がいないし…
だいたいあいつ、男ばっかりの中で一人でいて大丈夫なのかよ…
そんな考えが顔にでていたのか。
「悠唏〜、藍那ちゃんは心配いらないよ?」
僚が面白そうに言ってきた。
「昂太と雅がいるんだからさ。」
…分かってる。
でも、ヒマだし。
「そんなに気になるならさ、見に行かない?」
ニッコリと笑う僚。
見に行く?
何をだ?
「藍那ちゃんのクラス、ね?」
「ホスクラだろ?龍毅。
藍那どこにいんだよ〜」
理流も行きたいんだろうか。
「俺、一人ででも行こうかな。」
…理流ならやりかねない。
意外と行動力があるから……
「俺行きたくない!
外に出たら女がいっぱいいるじゃん!」
舜は口を尖らせる。