もう一度、名前を呼んで。【完結】
「舜さんっ!!!」
突然、ちっこい女が飛び出してきた。
直感で、ヤバい…と思う。
「大好きです!!」
女は、ちっこいくせに舜に覆いかぶさってキスをした。
「…あちゃー」
俺の隣で僚が呟く。
俺が思ったことも全く同じ。
押し倒された舜は、ピクリとも動かない。
気を失った。
「30秒じゃねぇ?アレ、」
楽しそうに龍毅が言う。
すると理流が
「ここにいるやつ全員逃げろ!
死にたくねぇだろうが!!」
叫ぶ。
すると突然のことに固まっていたギャラリーが蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。
「キミも、今はいないほうがいい。」
冷たい目をした僚が女に言う。
すると涙を浮かべていなくなった。