もう一度、名前を呼んで。【完結】
…そろそろ止めたほうがいいかも。
舜もヤバいし学校が壊れる可能性もある。
啓司に怒られるんだよな、学校で暴れると。
「舜!もう止めとけ。」
呼び掛けるが舜には聞こえていない。
言うだけじゃ止まらないことは知っているが…
あんまり仲間に手を出したくはない。
「舜!止めねぇか!」
理流も止めようとするけど、止まらない。
そんなとき。
「うっわ!なんだコレ!!」
一人の男が現れた。
その瞬間舜の視線がそちらを向く。
…ヤバい。
「おい、お前逃げろ!」
俺は慌てて叫んだ。
「は?…って舜くん!?」
舜くん?
そう呼ぶのは…
そういえばこの声…
「うわぁっ」
俺が考えている間にも、舜はそいつに襲い掛かっていた。