もう一度、名前を呼んで。【完結】


そんな声とともに、パサッと落ちた、髪。




「ヤバっ……」


はらはらと金色の髪が落ちてくる。




やっぱり、藍那だ。



「……え…………」




舜もそれを見て止まる。


舜はなにげに藍那を気に入ってるからな。




「あーあ。ウィッグがとれたらバレちゃうよね。」



顔にかかった髪を払う藍那。


舜はもうすっかり止まった。








「なんでそんな格好してんだよ…」



驚いて固まった四人の代わりに、俺が尋ねる。


すると藍那はあはは、と笑っていた。




「舜、落ち着いた?」

「あ、うん…」




話をそらした藍那。



なんだ、それ。




< 267 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop