もう一度、名前を呼んで。【完結】
そんな声とともに、パサッと落ちた、髪。
「ヤバっ……」
はらはらと金色の髪が落ちてくる。
やっぱり、藍那だ。
「……え…………」
舜もそれを見て止まる。
舜はなにげに藍那を気に入ってるからな。
「あーあ。ウィッグがとれたらバレちゃうよね。」
顔にかかった髪を払う藍那。
舜はもうすっかり止まった。
「なんでそんな格好してんだよ…」
驚いて固まった四人の代わりに、俺が尋ねる。
すると藍那はあはは、と笑っていた。
「舜、落ち着いた?」
「あ、うん…」
話をそらした藍那。
なんだ、それ。