もう一度、名前を呼んで。【完結】
「龍毅!女どもが来たら俺を守ってくれよな!!」
そんなランの言葉と共に…
ドドドドドドドドド
地面が揺れるような音がして、廊下の向こうのほうから大量の人が見えてくる…
「うっわ!なんだあれ!!
てめぇ俺をあんなのから盾にすんのか!?」
龍毅の焦る声と。
「ランさまぁぁ!!どこぉぉぉ!?!?」
耳をつんざく女の声。
…俺も、逃げてぇ。
「つーか俺らといてもありゃヤバいんじゃねぇか…?」
理流の引き攣った声。
さすがに堪えられねぇかも……
でも。
ぎゃあぎゃあと騒いでいた女たちは俺達5人を捕らえると、少し前で止まった。
…よかった………
俺だけじゃなく、全員がそう思ったと思う。