もう一度、名前を呼んで。【完結】
龍毅の後ろで目をつぶっていたランも、目を開けて「は?なんで?」と素っ頓狂な声をあげている。
「よかったな〜女で。」
龍毅のため息に頷く。
「とりあえず屋上に行かない?」
僚の提案で、屋上に行った。
「なんで!?
なんで女たちは近づかなかったの!?」
カツラを取った藍那が興味津々で聞いてくる。
だから全員でいればあまり人は近づかないことを教えた。
藍那は感動したようで。
目をキラキラとさせていた。
「藍那は男のカッコして俺らといたほうがいいかもな。」
「理流あったまイイ!!」
「げっ…コイツと一緒にいなきゃいけねぇの?」
「舜くん!喜べ〜!」
藍那のテンションが高くて、俺たちは笑いながら午後を過ごした。
藍那は明日もホストをするつもりなのか…?
こうして一日目の文化祭が終わった。