もう一度、名前を呼んで。【完結】

教室には調度クラスの人しかいなくて。


「藍那、いるか？」



その問いに「いるよ〜」と普通に答えた。


「はぁ…いるならイイんだ…。」




悠唏がため息をつく。

その後ろではみんなもあたしを見ていた。



「な…何？どうかしたの？」



あたしはなんだかざわつくみんなに不安を感じて、聞いてみる。






「…――――桜華が来てる。」



……えっと―――


オウカってなんだっけ？



あたしがポカンとしているのを見てか。



「お前、桜華を知らねぇのか！？
アホだろ！常識だぞ！！」


…そこまで言わなくてもイイじゃん、龍毅……



「藍那！俺が前に教えたやろ！

No.1のチームや！！」


ああ！なんか、聞いたかも。

そういえば。




でもそれが、なんだっていうの？

オウカは文化祭に来ちゃいけないの？