もう一度、名前を呼んで。【完結】

「なんでそんなに焦るの？」



オウカって、ヤバいの？

違うよね？


昂太が尊敬するって言ってたし。



ヤバいのは紫蛇とかでしょ？

…まだ潰れてはないみたいだし。


「なんで来てんのかが分からねぇ…

だから嫌なんだよ。

桜華とやり合えば無事じゃ済まねぇ…」




眉間にシワを寄せた理流が言う。



やり合うことしか考えないのかな…

仲良くすることは、ないの？




「とにかく話して来るよ。

藍那ちゃんは昂太と雅と一緒にいるんだよ？」

「うん…。分かったよ。」


「…喧嘩するわけじゃねぇよ。」



悠唏…


「うん。分かってる。」





「じゃ、待ってろ？」




あたしが頷けば、みんな速足で行ってしまった。