もう一度、名前を呼んで。【完結】
「さて、桜華のみなさん。」
笑みを浮かべて僚が話しかけた。
あたしが来るまで、どんな話しをしていたんだろう。
「遠いところ、わざわざ来てもらって悪かったね。
そっちの人も…ね?」
「…もういいですよ。ここにこれ以上いるのも、もう面倒ですし。」
僚の言葉に、僚と雰囲気が似ている人が答える。
言葉通りに、向こうの人達が呆れた様子なのが分かる。
でも、射るような目つきで威嚇している人が二人。
前に立ってる二人だ。
銀色の髪をした長身の男の人。
茶髪の、目が金色の人。
どちらもキレイな人。
桜華って、美形揃いなんだ……