もう一度、名前を呼んで。【完結】



あたしがそんな風に思っていると。


「こら、悠唏。なんか言えよ?」



理流が悠唏を催促する。

だけど、あたしは何があったのか知らないから何のことかもよく分からない。



不意に悠唏はソファから立ち上がり、頭を下げた。



「悪かったよ…俺らの落ち度だ。」


そう言った悠唏。


だけど尚も、睨みつけるような視線を送っている二人。



一体、何をしたらこんなことになったんだろう…

後で詳しく聞こう。



「もういいでしょ、蓮?弘夜も結局無事だったんだしさ。」



銀髪の人の肩を叩いた眼鏡の僚に似てる人。

同時に、茶髪の人にも声をかけている。


「結都も。あんまり怒っちゃダメ。」



なだめられてはいるけど、依然その目は鋭い。



あたしは困り果てた。


…別にあたしは悪くないんだけどさ。






なんかねぇ………?



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