もう一度、名前を呼んで。【完結】
そんなとき不意に、藍色の頭の人が口を開いた。
「お前らさ、そんなんでやっていけてんのか?」
え………?
なんで?
「悪かった、って謝って終わりなのかよ?」
「…………。」
その言葉に、返事を返す人はいない。
もちろんあたしだって何も言えない。
そんなこと言われていい気はしないけどさ…
「こっちは弘夜になんかあったかも、とか思いながらヒヤヒヤしながら来たんだぜ?」
「………ああ。」
悠唏が小さく小さく答える。
「こんなこと言うつもりなかったけどよ。お前らそれでもNo.2?桜華とは全く違うんだな。」
…なんでそんなこと言われなきゃいけないの?
この人たちは鳳狼のこと何も知らないのに…
あたしは、すごく悲しい気持ちになった。