もう一度、名前を呼んで。【完結】




「で、何だよ。お前らがここに来るなんて珍しいじゃねぇか。」


早くも立ち直ったらしいけいちゃんが腰に手を当てて、尋ねる。


それに、悠唏が答えた。



「藍那を見ててほしいんだ。」



…あたしは子供か。





「なんだ?何かあんのか?」


訝しげなけいちゃんは悠唏を窺うように見ている。



「…話し合いだ。藍那には安全なとこにいてもらいてぇ。」

「あ〜、なるほどな。まあいいぞ。」



けいちゃんはふんふんと頷き、快く了承した。



< 301 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop