もう一度、名前を呼んで。【完結】
「で、何だよ。お前らがここに来るなんて珍しいじゃねぇか。」
早くも立ち直ったらしいけいちゃんが腰に手を当てて、尋ねる。
それに、悠唏が答えた。
「藍那を見ててほしいんだ。」
…あたしは子供か。
「なんだ?何かあんのか?」
訝しげなけいちゃんは悠唏を窺うように見ている。
「…話し合いだ。藍那には安全なとこにいてもらいてぇ。」
「あ〜、なるほどな。まあいいぞ。」
けいちゃんはふんふんと頷き、快く了承した。