もう一度、名前を呼んで。【完結】



実際、名前があたしを縛るなんてパパ達は思ってないだろう。



たった一代で立ち上げた会社だし…



ただパパ達は楽しくて忙しいんだと思う。



小さい頃に遊んでもらった記憶はあんまりない。


けいちゃんとかまきちんとか。

パパの友達のほうが親らしかった。




コンコンッ



「…失礼します。」




軽やかなあしどりで、メイドが入ってくる。



「お食事の準備が出来ましたよ、お嬢様。」





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