もう一度、名前を呼んで。【完結】
「…………。」
悠唏が隣にいると落ち着く。
でも………
あたしは優しい悠唏にも嫉妬した。
それは、朝のこと…
悠唏にもきっとたくさん友達がいる。
あんなに朝早く一緒にいるような心を許した友達が。
「悠唏!ありがとね。大丈夫だから!」
あたしはそう言って悠唏から離れた。
なんとなく…
悲しくなってしまうから。
あたしは我が儘で…
臆病で…
ほんとどうしようもない。
改めて実感した。