もう一度、名前を呼んで。【完結】




リビングのざわざわとした雰囲気は、この静かな部屋には流れて来なかった。



それがまた寂しくて、泣きそうになった。




こんなあたし…

みんなならなんて言うかな。



我が儘だなって笑うかな。



また…

“一人じゃない”って励ましてくれるかな。






あたしは夕暮れの、オレンジ色に染まった空を見ながら



「ここにいるよ。」








そう呟いた。





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