もう一度、名前を呼んで。【完結】
「どうして帰ってこれたの?」
「藍那ってば〜!メールちゃんと見たの?藍那のために仕事を終わらせてきたのよ〜!」
「三日は休みが取れた。藍那、アメリカの話でも聞かせてくれるかい?」
「うん。いいよ。でもその前に!二人ともしっかり寝てきて?どうせろくに寝てないんでしょう?」
あたしがそう言うと、二人とも「ありがとう」と言って、部屋へと入っていった。
さて。あたしは散歩でもしてこようかな。
両親に会えたことで、気分良くなったあたしは、少し明るくなってきた外に出てみることにした。