-Judge-
絶対にミツに知られたくなかった。
私がいくら復讐と云えど犯してきた罪を、ミツにだけは知られてはいけなかった。
「お前が生涯ここに仕えれば、お前の弟の人生を保証しよう。」
ボスの言葉に、私は目の前が真っ暗になった気がした。けれど。
「よろしく、お願いします。」
小さくそう言葉を吐き出して、頭を下げていた。
もう、諦めた。
だって、生まれた時から決まっていたんだから。
私の人生は、Judgeと共に。