-Judge-
思えば、全ての意味が分からなかった。
ボスに呼ばれて言われたことは、「学園の警備に回れ。」の一言だった。しかも話しを聞けば男子校。
「どのくらいですか。」
そう問えば、「高校と言ったら四年間だろう。」とボスはさも当たり前の様に言ってのけたが、正確に言えば三年間だ。
「他の依頼はどうするんですか。」
「学園から行け。必要な物はこちらで手配しておく。今、面倒くさいと思っただろう。」
「いえ、何故私がその様な事をしなければいけないのかと考えていました。」
「お前も高校というものに通いたいだろう?」
まあ、確かに興味はある。
けれど面倒くさい事には変わりない。
「はい。」
このやり取りにさえ面倒くささを感じてとりあえず返事をしといた。
結果。
私は男装をしてこの学園に通う事となった。
正直ボスの考えがよく分からなかった。