-Judge-

制服のまま寝ているそいつの頭を軽く叩いても起きる気配は全くない。

こういうとき、相部屋は面倒臭い。


仕方なくその身体を持ち上げると、驚いて思わず手の力を緩めて落としそうになった。

だって、何でこいつこんなに軽いんだよ。

まるで本当に女みたいだ。
あまりにも線が細すぎる。




再びその身体を持ち上げる。
今度は落とさないように。




ベッドに寝かせても、そいつが目を覚ますことはなかった。




< 68 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop