ラブトラップ
3.
「すごいわぁ。
いやぁ、リンから恋バナが聞けるようになる日が来るなんて。年は重ねてみるもんね」
文化祭の翌日。
振替休日の私は、中学時代から仲の良いクラスメイトの大沢 南と一緒にファミリーレストランに来ていた。
パフェをつつき、少し年寄りめいた言葉を口にしながら、南が楽しそうに笑う。
「わ、笑い事じゃないってば――」
私は思わずしぃと人差し指を立てて、南を睨んだ。
その仕草が余計に南の笑いを誘うなんて計算外だった。
「あっは。
リンってば、目が真剣っ」
いやぁ、リンから恋バナが聞けるようになる日が来るなんて。年は重ねてみるもんね」
文化祭の翌日。
振替休日の私は、中学時代から仲の良いクラスメイトの大沢 南と一緒にファミリーレストランに来ていた。
パフェをつつき、少し年寄りめいた言葉を口にしながら、南が楽しそうに笑う。
「わ、笑い事じゃないってば――」
私は思わずしぃと人差し指を立てて、南を睨んだ。
その仕草が余計に南の笑いを誘うなんて計算外だった。
「あっは。
リンってば、目が真剣っ」