Strawberry Love
「やっと動き始めたんだ。」
呆れながら尚は言った。
きっと尚は今まで何かと調べたりしたのだろう…
「あぁ…だから、教えて欲しい。」
暫くの沈黙が続き、尚が語り始めた。
俺はその話一つ一つが心に刺さった。
今まで葵は…
尚から聞いた話はこうだった。
葵が小学生の頃、最愛の母親を亡くし、ずっと父親が育ててきた。
だから、たまに尚の母さんが世話をすることもあって二人は親しかった。
が、ある日事件が起こったんだ。