Strawberry Love




吹くのが怖かった。




フィクションのストーリーだけど、ここは私の中ではノンフィクションだから…




フルートを持つと、少し手が震えた。




大丈夫…




大丈夫…




そう心の中で唱えて、仁ではなく、朔斗へ想いを込めて吹いた。




今思えば、フルートを吹いていなかったら、朔斗とは出会えなかったんだね…




それに、この撮影にフルートのシーンが無かったら絶対に断ってただろうし…




フルートによって、私たちは結ばれていたのかもしれないんだね。




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