Strawberry Love



そして、今に至るのだが、ドラマの内容があり得ない…


というか、この配役があり得ない…


なんで私が、奴の恋人役なのですか…?



「好きだよ、明菜。」

「私も好き、だよ、仁。」



「はい、カーット!」


そして何故私が奴とこんな会話を交わさなくちゃいけないんですか…?


「葵チャン!お疲れ様!さっきの良かったよ♪」


そう妖しげに笑いながら言ったのは、もちろん奴で…


「それはどうも。どうしてあんたなんかにあんなセリフ、言わなきゃなんないのよ…」


「あんたじゃなくて、朔斗、って言ってるじゃん。」


その瞬間私は動けなかった。


だって、奴が私を引き寄せ、少し動けばキスしてしまうくらい、奴の顔が近いから…



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