Strawberry Love
出逢い

下敷きにした変態セクハラ男



―葵side


今日はレッスンで高知から東京に来ている。


が、今日のレッスンは見事にボロボロで…


『泣きながら帰っていいから、次までに直してこい』


って言われて今に至る。


バスで来たから帰るにはまだ時間がある。


かといって、迷子になると困るから出歩けないし、


なによりも、この半泣き状態では出歩きたくもない。



とりあえず、わからなくならない程度に歩いたところにホールがあったので、外のベンチに腰をかけた。


自分が情けなくなって泣けてきた…


すると、いきなり頭上から声がした―…



「そこ、俺の指定席なんだけど。」



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