Strawberry Love
「えっ?!!すみません!」
ん…?
指定席?ベンチなのに…?
と思いつつ、慌ててベンチから立った
が、泣いているところを見られたくなく、下ばっかりみていてバランスが崩れ、
「へ…?きゃーーー!!」
その男を下敷きにして勢いよく倒れてしまった。
「…って…っ」
って
「きゃーーーーー!!!!!すみません、ごめんなさいっ!」
慌てて退いて、
相手を見た。
一瞬、
ほんの一瞬だけ、
時が止まったような感じがした―…