Strawberry Love


そうだよ、もう二度と会うことなんて無いだろうし。



すると男が付け加えるように言ってきた



「ちなみに俺、“Glitter”の“Saku”ね」


Glitter…



ん…?



そう言えば柚寿たちが言ってたグループってそんな名前だっけ…?



『Sakuが好きー!』


『えー!私は一番Yukiが好き!』




って…



って…え…?



まさか、ねぇ…?



「そんな嘘信じないもん!」



「本当に葵みたいなやつ初めて見た!ねぇ、アドレスおしえてよ。」



「い…嫌だ!なんであんたなんかに!!!」



「あんたじゃなくて“朔斗”」



そういって男は私の携帯を無理矢理奪い、アドレスを登録していた。



あ…ありえない…



「固まってるし!じゃぁ、俺これから仕事だから。」



やっと解放される!!



そう思った瞬間、



「んっ…っふぁ…」



いきなりキスをして…



段々深くなってきた…



もちろん私の頭のなかは真っ白で大パニック。



やっと唇がはなれた。



「じゃ、またな、葵。」



な…



ななななななな、




「この、変態セクハラ男!!!」




気が付いたらそう叫んでいた。




< 8 / 232 >

この作品をシェア

pagetop