Strawberry Love
尚ちゃんはあの人を知っている。
私があの人のことをどう思っているのかも…
「まさかあの人って…」
「うん…」
段々と暗くなっていく―…
「はよ。」
振り返ると朔斗がいた。
「お、おはよう…」
「おはよ!」
私と尚ちゃんが挨拶を返した。
「葵、ごめん。」
「へ…?」
いきなり朔斗が謝ってきてビックリした。
「正直妬いてた。ごめん…。」
「ううん、私もごめんね…?朔斗がいるのに…」
「…どうした…?」
「へ…?」
いきなり朔斗が聞いてきた。
どうしたって何が…?
「元気がないだろ。」
あ…
どうしよ…
答えるのに困っていると、尚ちゃんが
「それは触れないであげて?」
と言った。
「「………。」」