Strawberry Love
「どういう…こと、ですか…?」
「あら、分かんないかしら?」
分かってる…
けど、分かりたくない…
当たらないで欲しい―…
「これで私たち、無縁ね。家族ごっこも終わり。」
家族ごっこ…
「お父さんは…」
「承諾してるわ。話は以上だから。」
そう言ってあの人は去って行く。
私はまだ完全に頭が回らない。
お父さんも承諾したの…?
―バタンッ
あの人がドアを閉めた音を聞いて、ハッと全てがわかった。
「…っ…ふ…」
身体が、崩れ落ちる。
「葵!!!」
意識が薄れる寸前、私を呼ぶ、声がした―…