シュガー*.
Ⅰ*.know
ばっ
4月の朝、あたしは飛び起きた。
からだは汗ばみ、手は布団を握りしめている。
時刻は朝07:00。
隣のリビングからは水道の音が聞こえていた。
「律那、おはよう。」
あたしはリビングに行くと、おじいちゃんがあたしに声をかけた。
「おはよ。
…今日も学校休む。」
あたしはあまり高校に行ってない。
「…わかった。」
おじいちゃんは悲しそうに答えた。
あたしは冷蔵庫から牛乳を出し、コップに注いだ。
「律那…ゴホゴホッ」
おじいちゃんがあたしの名前を呼ぶと同時に咳き込んだ。