いちごのタルト
次の日も朝から私の頭の中は丈留でいっぱいだった。
今、何してるかな?とか声が聞きたいな。とか会いたいな。とか。
もう、自分の気持ちには気づいてた。
でも、これからもう一生会えないかもしれないのに・・・
恋しちゃうなんて・・・
好きになっちゃうなんて・・・
思いもしなかった。
丈留のことを考えながら1日をぼーっと過ごしていた。
ピンポーン ピンポーン
「お母さーん。チャイムなってるよ〜?」
家の中はシーンとしてる。
そうだ。お母さん出かけてるんだった。
「はーい」
玄関のドアをあけると、そこに立っていたのは、信じられない人だった。