徒然なるまま
おじさんもおばさんも

その当時のことははっきり覚えていて

「大きくなったなやー(方言)」とか

「あんなにめんこかったのにすっかり男前さなってー(方言)」とか

うれしそうにしてましたよ。


でも

まあ分かる人は分かると思うけど

「親戚」っていうこの微妙な血のつながりがある関係ってのは

ものすごく久しぶりに会うと

どう接していいか分からないんですよね。

最後に会ったのが小さい頃なら尚更ですよ。


案の定、娘…めんどくさいからYちゃんにしましょう。

Yちゃんも

何を話していいか分からなかったのか

下向いてもじもじしてましたよ。


とりあえず微妙な空気を作るのは嫌だったんで

当時を思い出しながら出来るだけ笑顔で話すようにしました。

体を使う仕事に就いていたおじさんは

年を取ってもどこか若々しくて

うちの親父とはえらい違いだな…なんて思いながら。
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