龍華
「ねぇ、龍斗」
「ん?」
「あたしが、嫁になればいいんだよね?」
「あぁ」
そして、あたしを見つめた。
その瞳は...何も映していないようだけど
悲しい目をしていた。
この人...
龍斗は寂しがり屋なんだと思う。
それくらい、1人だったんだと思う。
でも、本当は嫁なんかになりたくないよ...
「ゆるさねぇ」
「え?」
「ぜってぇ、ボコす」
そう言って走ってきたのは修哉...‘‘達’’だった。