龍華

フード・・・かぶろうか、かぶらまいか。
かぶったら不審者だ・・・。
だけど、かぶらなかったら・・・

ばれるかもしれないっ!!
でも、やっぱかぶるべき!!

堂々と目の前でするわけもなく、
人目の少ない場所に移っていく。
あたしもそれにあわせて動く。



「なぁ、お前本当にしらねぇのかよ」
「あ?何がだよ」
「結城の事」

「結城がどうした」

「・・・本当にしらねぇんだな」


何を言っているのだろう。
イヤ、龍蓮って事はばれていない。

多分、あたしが暴走族にいたって事は知っていると思う。
あの、学園に入ること自体、そうしか
考えられなかった。

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