龍華

受け入れてくれるだろうか。
そんな勇気さえあたしにはない。

「いや、お前に助けてもらったからよ」

「・・・助けたわけじゃないんだけど」

「お前・・・前より強くなったよな」

「・・・え?」

あたしは、確信したんだ。
初恋の人・・はきっとこの人。


「お前さ、あの時の女だろ?あの―――」

「そうだよ」

「・・・フッ、変わってねぇなぁ」

せ、成長した!!
身長も伸びたー!!

「でもまぁ・・・お前は俺の初恋だよ」

< 117 / 146 >

この作品をシェア

pagetop