龍華


桐生さんは、あたしの人生を変えてくれた人だ。
チームに信用されることは、すごく、
嬉しかったし、いい心地がした。

でも、あの初恋の人が...あのチームのメンバーとは思っていなかった。


『 豹雅 』 (ヒョウガ)

それは、あたしのチームには及ばないが
全国2位の力を持っていた。

しったのは...入って数年がたった時。
メンバーが言ってきた。

「俺たちのチームがやられました」

そして、全面戦争となった時。
いた、たしかに。

…総長として。

まさかとは思っていた。
相手は...覚えているかなんて知らない。

だって、族に入っているとも知らない。
勝った。けど、そいつの姿はそこには...なかったんだ。

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