龍華

風は、どんな困難が待ち受けていようと。
障害があろうとなんなく通り抜ける。

強くない?
風ってさ。

・・・なーんてね♪
そんな臭い事あたしには似合わない。

じゃあー・・・

「おい、バカ!!」
「え?」

その瞬間足がすべる。
落ちる、そう思った。

足を滑らせたあたしは、
修哉の前で死にたくなかった・・・。

でも、やっと死ねるんだね。
必要のない存在なら死んでも変わんないよね。
あぁ、落下する。そう思ったとき

「結城!!」
修哉は叫びあたし腕を掴んだ。

「・・・離せ。ハゲ」


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