龍華

それから数十分がたった。
いつのまにか涙はとまっていた。

「あー・・・。やべ、お前が泣き出したときまじ焦ったわ」
「ね?言ったでしょ?結城ちゃん。修哉は泣き顔が苦手なんだって(笑)」

「え、そうなんだ(笑)でも抱きしめた時の判断はよかったんじゃね?」

「あ、あぁ・・・。」

修哉は「ちょっくらトイレ行って来る」って行って言ったけどあたしは
気づいた。
修哉の顔が耳まで赤かった事に。

かわいー奴だな。

「ねぇねぇ。結城ちゃん」

「ん?」

「あのさー・・・。こんな時に不謹慎なんだけどさ。俺と付きあわない?」


「・・・は?」

意味不なんですけど。
あのー・・
なぜそうなるんだい?
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